都市部の深刻な渋滞、自動車企業の生産拡張の加速に影響なし

都市部の深刻な渋滞、自動車企業の生産拡張の加速に影響なし。

タグ: 渋滞 自動車

発信時間: 2010-10-15 16:14:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

市場ニーズが激増する一方で、都市部では耐えられないほどの渋滞が発生しており、自動車企業は発展という本質から、生産・販売の拡大、利益の増加へと選択を変えている。

中国汽車工業協会によると、2010年9月末現在、中国の自動車販売台数は1300万台に達した。しかし自動車業界の生産拡張規模はニーズの増加規模に追いついておらず、年末の販売最盛期を迎えるにあたり、企業は生産拡張を加速化している。

中国長安汽車集団の合肥工場が10月12日、合肥高新区南崗科技パークで着工・定礎式を行った。同社の徐留平副会長によると、合肥工場の総投資額は約30億元、敷地面積は約100ヘクタールで、プレス成形、溶接、塗装、最終組立の4大工程を行う。建築面積は約50万平方メートル、年間生産台数は約40万台を計画。建設期間は48カ月で、2015年1月の稼動を予定しており、長安ブランドの小型バスや小型商用車を生産することになる。

長安汽車は合肥工場の産業的地位に非常に重視している。徐留平氏は、工場の稼動後、年間売上高は110億元、税収は6億6000万元に達し、地方工業に330-480億元の増産額と7万7000人の雇用をもたらすと予想する。また、中国長安汽車集団の戦略的構造の合理化、中部市場の獲得、多品種の自主ブランド発展の新たな成長点になると見込んでいる。

長安汽車のほか、鄭州日産、神竜汽車、東風ホンダなども生産拡張に乗り出している。

日産自動車のカルロス・ゴーンCEOは9月20日、河南省鄭州を訪れ、鄭州日産の第2工場の竣工式でスタートボタンを自ら押した。

鄭州日産の第2工場の投資額は約10億元、設計生産量は18万台、一期で14万台を実現する。第2工場の稼動後、鄭州日産の生産台数は現在の年間6万台から20万台に増加し、工場の増築に伴い、2012年には年間24万台に達する見込み。

自動車企業の生産拡張について、東海証券・自動車業界研究員の呉文釗氏は、政府部門の生産拡張に対する厳格な態度と企業自身の理性により、自動車業界には生産能力過剰のリスクは現れていないと話す。それどころか、2009年から供給がやや緊迫な状態が続き、設備稼働率は過去最高水準を維持しており、自動車業界の好景気と自動車市場の好調な状態が続いている。また呉文釗氏は、今年の自動車販売台数は約1760万台になる見通しで、購入税の優遇政策が来年撤回されれば、省エネ自動車の補助金の効果がさらに高まり、通年の販売台数は1800万台に達することもあると予想する。

中国自動車市場の脅威的な急成長に変化はない。9月中旬の花都自動車フォーラムで、国家情報センター情報資源開発部の徐長明主任は「乗用車市場は第一次高度成長期から第二次高度成長期に入り、潜在成長率は年平均25%から15%に調整され、自動車ユーザーは高所得層から中高所得層、中所得層へと徐々に移り変わる」と語った。

自動車企業の生産拡張戦略について、ベテラン評論家の賈新光は反対していないが、企業は販売目標を引き上げるだけでなく、産業レベルアップの問題も考慮すべきだと提起する。「中国は米国を超える世界一の自動車市場になったが、生産・販売台数が超えたことで能力不足を覆うことはできない。中国はデザインの研究・開発、コア部品の技術、ブランドの運営などの面で劣るだけでなく、市場集中度が低く、企業の生産規模が小さいなどの深刻な問題も存在する。そのため、産業レベルアップを通して中国の自動車産業全体を振興させ、『自動車生産・販売大国』から『自動車強国』への転換を遂げることが、当面の最優先任務となっている」と、賈新光氏は話す。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年10月15日

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