世界風力エネルギー協会(GWEC)とグリーンピース・インターナショナルは北京でこのほど「2010年世界風力エネルギー展望(Global Wind Energy Outlook 2010)」を発表した。同報告によると、2020年には風力発電を通じて世界のエネルギー需要の12%を、2030年には22%を賄うことができるという。「科技日報」が14日に伝えた。
同報告は、風力エネルギーは主な温室効果ガスの排出を減少すると同時に、世界で日に日に増え続けるエネルギーニーズを満たすことができると指摘する。報告はまた、世界における風力発電の設備容量は2020年までに10億キロワットに達し、年間15億トンの二酸化炭素の排出を削減できると予測、これは「コペンハーゲン協定」で先進国が定めた2020年までの排出削減目標の50%-75%に相当する。また、世界における風力発電の設備容量は2030年までに23億キロワットに達し、二酸化炭素排出削減量は合計340億トンに上る見込みだ。
中国は現在、世界最大の風力発電市場であり、世界最大の風力発電ユニット生産基地でもある。中国国内の風力発電設備容量は2009年末までに2500万キロワットに達する見通しだ。報告の予測によると、中国国内の風力発電設備容量は2020年までに現在の10倍になるという。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年10月15日