このほど開催された2010年国際電気標準会議(IEC)第74回年次総会で、中国の冷蔵庫大手・海爾氷箱(ハイアール冷蔵庫)による2つの提案が審議・可決され、国際標準として採用されることになった。このことから海爾が技術イノベーション能力で世界のトップレベルに達し、世界の冷蔵庫業界で発言権を獲得したことがわかる。
IECで何件の提案をし、そのうち何件が国際標準になったかが、企業の技術イノベーション能力をはかる上での重要な指標だ。海爾は中国の冷蔵庫メーカーとして今回初めて会議に出席し、17件の提案をして、今回の会議で提案数が最も多い企業となった。提案は全会一致で審議・可決され、うち2件が冷蔵庫の安全技術をめぐる国際標準に採用されることになり、残り15件の冷蔵庫のエネルギー消費技術をめぐる提案は、IECの正式なプロジェクトに採用されることになった。