上昇を続ける中国A株市場に26日、上下しながら下落する動きが現れたが、巨額の売買代金は店頭取引の資金が絶えず流入していることを暗示する。中国3大先物取引所の農産品、金属類の先物価格はこの日、再び全面高となった。同時に、欧米の株式市場もここ1週間の堅調な動きを維持している。
申銀万国などの機関は研究報告の中で、ここ1カ月のA株の上昇には2つの要因があると分析する。1つは、利上げと一部の経済指標が中国経済の回復の動きは良好で、二番底の出現の心配がないことを示していること。もう1つは、国内外の状況を見ると、米ドルの下落は続き、欧米や日本の緩和的な金融政策により世界の流動性が過剰になることだ。人民元の切り上げ圧力は国内の流動性を高め、また不動産調整策の継続は一部の資金を株式市場に流入させる。国内の一部機関は、第4四半期と来年上半期の動向に対し楽観的な見方を示し、段階的な強気相場が始まる可能性があると見ている。
しかし多くの機関は、この段階的な上昇の期間は中国経済の持続的な回復と国際資金の安定性で決まり、マクロ経済に大きな問題が生じ、国際資金が中国市場に大量に出入りすれば、A株の上昇は突然止まると分析する。アナリストは、世界が過剰流動性の状態の中、国内投資家は流動性が新たな株式市場のバブルを引き起こす可能性や、国内外のマクロ経済政策の動きなど、流動性とマクロ経済にさらに注意を傾けるべきだと促している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年10月27日