第11次五カ年計画(2006-2010年)期間に、中国は内需拡大と外需の安定とを結びつけ、2つの市場と2種類の資源とを十分に使用し、対外貿易構造のさらなる最適化をはかり、輸出入貿易の一層のバランスを目指すという方針を堅持し、発展した先進国市場への依存度が目立って低下した。
税関がまとめた統計によると、今年第1-3四半期にはEU、米国、日本の三大先進経済体が中国の貿易相手先上位3位を占めたが、貿易額の割合は第10次五カ年改革(2000-05年)の最後の年の43.3%から、現在は39.2%に低下した。先進経済体への依存度が低下するのにともない、新興市場開拓の歩みが目立って加速している。1-9月の貿易相手先上位10カ国・地域のうち、ASEAN、インド、ブラジルなどの発展途上国・地域が3つの席を占め、中でもインドとブラジルとの輸出入額の伸びが上位10カ国・地域の中で上位を占めた。
税関がまとめた統計分析によると、第11次五カ年計画期間中、中国の対外貿易は全体として急速な成長傾向を維持し、輸出入ともに過去最高を更新し、輸出と輸入のバランスが一層よくなってきた。今年第1-3四半期の機械電器製品の輸出額は6677億2千万ドルで同34.5%増加し、同期の輸出額全体の58.9%を占めた。この割合は第10次五カ年計画末の05年の数字を3.1ポイント上回るものだ。
「人民網日本語版」2010年10月28日