同誌記事は次のように指摘する。
今年は中国人労働者の多くが欲しかったものを手にした。より多くの給料やより快適な労働環境だ。あるアナリストによると、こうしたシンプルな事実が、米国や欧州で「メードインチャイナ」製品の価格を広範囲に上昇させる可能性はあるが、給料が上昇したことにより中国国内の消費が一層拡大され、輸入の伸びがもたらされると考えられるという。
こうしたことと同時に、労働力コストの上昇を受けて、多くの企業がベトナムやカンボジアなどで安い労働力を探さざるを得なくなり、その結果として、中国人労働者は製品のグレードアップにより多く力を入れるようになりつつあるという。
産業ランキングで「中国人労働者」とともにランク入りしたのは、マスターカード・インターナショナルのアジェイ・バンガ社長、ゼネラルモーターズのダニエル・アカーソン最高経営責任者(CEO)、アップルのスティーブ・ジョブズCEO、BPのロバート・ダドリーCEOといった、ビジネス界のトップたちだ。
「中国人労働者」は2009年にグループとして初めて「タイム」の「今年の人」に選ばれた。当時の同誌記事によると、中国経済は世界を牽引して経済復興へと向かわせた。これはまず中国の勤勉でねばり強い幾億人の一般労働者の功績に帰すべきだ、という。
「人民網日本語版」2010年10月29日