工業情報化部の朱宏任・総工程師(チーフエンジニア、報道官を兼任)が28日、国務院新聞弁公室での記者会見で述べたところによると、国内需要の急激な増加により、今年第1-3四半期(1-9月)には一定規模以上の工業企業(国有企業または年売上高500万元以上の非国有企業)の生産・販売額が前年同期比31.3%増加し、うち国内での生産・販売額は同31.9%増加した。工業生産・販売額全体に占める割合は2007年同期の81.5%から今年同期は86.8%に上昇した。「国際金融報」が伝えた。
朱総工程師は次のように指摘する。第2四半期(4-6月)以来、一定規模以上の工業企業の売上利益率は3-5月の6.27%から6-8月は5.97%に低下し、輸出を中心とする多くの中小企業や軽工業繊維企業は利益がますます縮小している。
朱総工程師は「生産コストの上昇と人民元の値上がりが、工業経済への圧力を生み出す二大要因だ」と強調し、「私個人の沿海企業に関する調査研究によると、輸出企業は人民元の値上がり圧力に直面して心配を募らせている」と述べた。朱総工程師の見方によると、生産コストの上昇や人民元値上がりといった要因の影響を受けて、今年第4四半期(10-12月)の工業成長は楽観を許さないものになることが予想されるという。