先進国の成長パワーが不足すれば、中国との貿易摩擦が増えるのは当然のことだ。朱総工程師は今回の記者会見で、今話題になっているレアアース(希土類)の問題について次のようにはっきりと述べた。中国はレアアースを価格交渉の道具にはしない。中国は協力、発展、相互利益を通じて、各国とのレアアース資源の利用における互恵協力を実現すると同時に、レアアースのような再生不能資源をしっかり保護したいと考えている。
レアアース採掘の問題について、朱総工程師は次のように述べた。中国のこれまでのレアアース生産プロセスでは、粗放型の発展モデル、深刻な資源の浪費といった一連の問題が確かに存在していた。特に一部の企業に環境保護意識の低さや深刻な環境汚染といった問題がみられた。このような状況に対して、中国はレアアースの採掘、生産、貿易で秩序ある管理を実施しており、こうしたやりかたは世界貿易機関(WTO)ルールに合致するものだ。
「人民網日本語版」2010年10月29日