中国の調査会社・零点研究諮詢集団がこのほど発表した調査結果によると、中国の代表的な都市11カ所のミドルクラスおよびハイクラスは、資産運用ツールを選択する際に金投資を最も好むという。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。
ミドルクラス、ハイクラスとは、個人あるいは世帯が保有する証券による資産運用商品の総額が一線都市では20万元以上、二線都市では15万元以上、三線都市では10万元以上の層を指す。このたびの調査は今年上半期に、北京、上海、天津、温州などの代表的な一・二・三線都市計11カ所で行われた。
調査結果によると、全国的にみて、一般的な資産運用ツール11種類のうち、投資家が最も好むのは金投資で、選択率は70%に迫る。2位は株式投資、3位は保険商品で、不人気ベスト3は外国為替商品、投資信託基金、海外証券投資だった。同集団の関係者によると、上半期には米ドルの下落により金の価格が大きく跳ね上がったため、資産を守り、増やしたいミドル・ハイクラスの人々に間で金投資の人気が一層高まったのだという。
株式、ファンド、債権、投資信託基金という4つの資産運用ツールの中では、現在の投資レベル、今後の投資の増加傾向、現在の利益水準への満足度、短期的な収益予測、嗜好、関連知識の理解度、操作の熟練度などを考えれば、やはり株式投資が最も中心的な資産運用ツールだといえる。
「人民網日本語版」2010年10月29日