2020年までに中国の高速鉄道の営業距離は1.6万キロメートル以上に達する。アジア製造業協会の羅軍会長は、あと5年から10年で高速鉄道は中国の主要都市を1、2時間で結ぶ大都市圏を形成するだけでなく、関連設備製造産業を活性化させるとの見方を示した。中国新聞社が伝えた。
先月30日に開かれた「第4回アジア製造業フォーラム年次総会」で羅氏は、従来の製造業はエネルギー、環境、資源といった多重の課題に直面し、発展の余地が狭まっている。欧米などの先進工業国では自国の優位産業を通じて世界の新たな経済成長を牽引し、「省エネ・CO2排出削減」や「人民元レート」といった手段を講じて他を引き離そうとしている。この急速に変革する時代にあって中国の製造業はただ目先のことに没頭するのではなく、将来的な見通しを立てなければならない。
ハイエンド分野の製造業は常に情報化や高度化と密接に関連している。情報技術は絶えず伝統的な製造業により高い要求を課してくる。中国の製造業は長年、廉価な労働コストを強みにした大量の輸出によりスローペースで発展してきた。この形態は工業化初期の産物であり、すでに工業化の中期後半、まもなく工業化の後期に入ろうとしている中国ではすでに頭打ちになっている。
そうした中で、高速鉄道が中国の製造業の光となり、加工代理一本だった中国の製造業の歴史を塗り替えた。高速鉄道には10万個もの部品が使われる。各部品の生産メーカーを平均3-5社で計算すると、30-50万社の部品メーカーの新たに誕生につながる。
「人民網日本語版」2010年11月1日