米国は自動車保有量が世界最多の国であり、千人あたりの自動車保有量は950台にのぼる。先進国では、千人あたりの自動車保有量は一般的に500台を上回っている。
新興自動車大国である中国は昨年、世界最大の自動車生産国・新車市場となり、自動車保有量は近年急速に拡大している。中国の千人あたりの自動車保有量は世界平均の半分以下だが、自動車の急速な増加によってもたらされた交通渋滞や大気汚染などの問題は、すでに非常に深刻となっている。
清華大学の専門家の研究によれば、中国のエネルギー・資源状況に基づくと、中国の自動車保有量の限界は1億5千万台だという。今後数年間はまだ大きな成長の余地があるが、限界に達した後は、穏やかな発展段階に入ると見られる。自動車消費と社会のバランスの取れた発展をいかに促進するかは、中国の自動車産業が現在直面する大きな試練となっている。
「人民網日本語版」2010年11月2日