中国人民銀行(中央銀行)が2日発表した「第3四半期中国通貨政策執行報告」によると、現在の価格情勢は不確定要因が拡大しており、引き続きインフレ観測の管理を強化する必要があるという。
同報告によると、経済復興の不確定要因に影響されて、各経済体は政策の幕引きに慎重だ。すでに行われている経済刺激措置が期限を迎えるのにともない、発達した経済体は新たな経済刺激措置をうち出し始めており。世界の流動性と通貨をめぐる環境は引き続き緩和されるとみられる。主要経済体が今後も通貨を緩和して経済を刺激する可能性は高く、大量の資金が急速な成長を遂げる新興経済体に流入する可能性がある。十分な流動性と強いインフレ観測を背景として、余剰資金がさまざまなルートや出口を探すのは必然的で、潜在的なインフレ圧力にしっかりと注目する必要がある。