劉福垣氏は、現在の中国の価格形成メカニズムは合理的だとし、人為的に物価を抑えようとしても効果はないと指摘した。給与伸び率が物価上昇率を上回ればよく、低所得層の負担増については、政府による最低社会保障の水準引き上げのための支出を拡大することで対応でき、また、物価の上昇は産業構造の調整にもプラスだという。
さらに、「物価上昇率が合理的かどうかはGDP成長率を見ればわかる。物価上昇率が給与伸び率の3分の1、GDPの2分の1であれば合理的と言える。この基準で見れば、中国に現在インフレは存在していない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月4日