鉄鋼業が最も盛んな河北省で企業の合併・再編ブーム
河北省政府がこのほど発表した『河北省人民政府の鉄鋼生産能力の抑制、省エネ・排出削減の推進、鉄鋼工業の構造調整の加速に関する指導意見』によると、河北省は強い競争力を持ち、競争の優位性が著しい大手鉄鋼企業を3-5社育成し、「十二・五(第12次5カ年計画)」末までに、同省の製錬能力を持つ鉄鋼企業を約10社に減らす方針であることがわかった。
再編案の制定に参与した河北冶金業協会の宋継軍副会長は『第一財経日報』の取材に対し、「河北省の製錬能力のある企業は現在約88社、鋼生産能力が100万トンを超える企業は41社だが、原則上、これらの企業のすべてが再編の対象となる」と話している。
3-5社の重点企業はほぼ確定
宋継軍氏によると、河北省鋼鉄集団、唐山渤海鋼鉄集団、唐山長城鋼鉄集団、河北新武安鉄鋼集団、河北津西鋼鉄股份有限会社、河北縦横鋼鉄集団有限会社など、合併・再編の主体となる数社の候補企業はほぼ決まっているという。
河北鋼鉄集団は唐鋼、邯鋼、承鋼の3社が合併してできた河北省最大の国有鉄鋼企業である。唐山渤海鋼鉄集団は12社の民間鉄鋼企業が整理統合に参加して設立され、唐山長城鋼鉄集団は27社の民間の鉱山、鉄鋼、コークス、物流企業で設立された。河北津西鋼鉄股份有限会社は、中国東方集団のコア資産、鉄鋼世界最大手のアルセロール・ミッタルの資本参加で設立。河北縦横鋼鉄集団有限会社も外資を導入した中外合弁企業である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月4日