オランダのRudolf Bekink駐中国大使は2日午前、第2回中国対外投資協力商談会のフォーラムで、中国企業の投資先選びには3つの基準がある、と述べた。中国紙、経済日報のウェブサイト「中国経済網」が伝えた。
Bekink大使は中国企業の投資先選びの基準として、(1)中国製品を効率よく安全に欧州市場に輸送できる物流施設がある(2)費用対効果の高い投資環境がある。中国の輸出企業は通常、オランダの販売網を大量に使用する。オランダは二重課税を防ぐために、中国企業を対象とした税収優遇制度を確立している(3)中国企業はEU(欧州連合)機関の運営に現地の人材を活用する--の3点を挙げた。
Bekink大使によると、中国企業にとってオランダはEU投資の窓口となっており、中国の海外投資のうち40%がオランダのロッテルダム港を経由して欧州に入っている。またオランダは現在、中国にとってEUで2番目の協力パートナーで、中国の海外投資先のうち、ほぼ半数がオランダという。海外投資で世界5位に付けるオランダは2009年、中国からの投資を前年比23%伸ばし、EU諸国のうち中国企業に最も人気の投資先となった。Bekink大使は今年の成長率も同じ水準を維持するとの見通しを示した。
「人民網日本語版」2010年11月4日