三網融合に大きな可能性 産業規模6千億元へ

三網融合に大きな可能性 産業規模6千億元へ。

タグ: 三網融合  産業

発信時間: 2010-11-05 18:05:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 湖北省武漢市で開催中の2010年中国光谷国際光電子博覧会からの情報によると、「三網融合」(電気通信ネットワーク、ラジオ・テレビネットワーク、インターネットの3つのネットワークの融合)産業は今後の発展の余地が大きく、関連産業の市場規模は6千億元に達することが予想されるという。「人民日報」海外版が伝えた。

 三網融合とは、技術の改良を通じた、電気通信ネットワーク、ラジオ・テレビネットワーク、インターネットの3ネットワークの融合を指す。利用者は電話、テレビ、コンピューターのいずれかの端末を利用し、どのネットワークを経由したかに関係なく、インターネット接続、動画、通話などのサービスや応用を同じように楽しむことができる。

 大まかな計算によると、インターネット・プロトコル・テレビ、デジタルテレビ、ワンセグ対応携帯電話、動画サイトなどの各種業務システム、基幹ネットワーク、都市部ネットワーク、接続網などのネットワーク関連インフラ、情報サービスプラットフォームの建設や運営の状況を総合的に考慮すると、今後数年間で市場規模1千億ドルを直接牽引することが可能になるとみられる。

 ある専門家によると、三網融合は技術の作用を通じてコンテンツ伝達をめぐる融合を実現することになる。三網融合がもたらす最大の変化は、消費者が携帯電話、コンピューター、テレビの各ディスプレーが連動した情報収集を行えるようになることにあり、川上の産業にとっては巨大な市場が訪れるチャンスだ。国務院三網融合指導チームのウ賀銓組長(中国工程院副院長)の見積もりでは、三網融合が牽引する関連産業の市場規模は巨大で、6千億元を超えることが予想される。うち電気通信事業分野におけるブロードバンドのグレードアップ、ラジオ・テレビ事業分野における双方向ネットワークの改善、セットトップボックス(STB)産業の発展、音楽・映像コンテンツに基づく情報サービスシステムの構築などに2490億元が投資され、社会の情報サービスと端末の消費約4390億元が喚起される見込みだ。またデジタルコンテンツの開発・作成、STBの生産と取り付けなどで、20万人の雇用が創出される見込みだ。ここから推進される固定網ブロードバンド業務は国内総生産(GDP)を0.8ポイント引き上げることが予想される。

 昨年7月、国は上海市や武漢市など12都市で三網融合のモデル事業をスタートし、融合モデルを模索してきた。現在、三網融合は第12次五カ年計画(2011-15年)に組み込まれているほか、国務院がこのほど発表した「戦略的新興産業の育成・発展の加速に関する決定」では、今後5年間の七大戦略的新興産業の一つに確定している。

 *ウ:「おおざと」に「烏」

 「人民網日本語版」2010年11月5日

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