国家情報センター経済予測部の祝宝良副主任は6日、あるフォーラムで「日本や米国の通貨緩和政策の影響を受けて、中国はインフレ圧力が高まっており、来年のインフレ率は4%より低くなることはない」との予測を示した。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。
祝副主任は次のように述べた。
中国のインフレ観測の抑制が成果を上げたことは確かだ。これと同時に、外部要因が中国のインフレ圧力を一層増大させている。今年9月以降の圧力の高まりは、主として日米が相次いで通貨緩和政策をうち出したことの影響によるものだ。
国内の相対的に緩やかな通貨政策が、インフレ観測を現実のインフレ圧力に変えた原因だ。経済学の最も基本的な原則に基づけば、通貨発行量が増えれば、物価が全体として上昇する。今、中国の大口商品価格は上昇しており、一部の穀物製品の供給価格も上昇している。またローエンドの労働力市場で給与が上昇していることも、未来のインフレにとってより大きな圧力になるものと予想される。