中国人民銀行の馬徳倫副総裁は11月9日、北京で国際金融フォーラムに出席し、「米国の量的金融緩和による他国への悪影響はすでに現れている。これによるインフレ、新興国の国際収支への圧力や資産バブルに警戒する必要がある」と述べた。
馬徳倫副総裁は、米国の政策は自国だけでなく、他国の利益にも気にかけるべきだとし、「米国が近ごろ打ち出した量的緩和第2弾は米国の経済状況を改善するのに有利かもしれないが、世界経済やその他の国の経済成長への悪影響がすでに現れている」と話した。
また、米連邦準備制度理事会(FRB)が米国経済の活性化のために打ち出した資金投下により、世界経済はバランスを崩し、資産バブルに陥り、さらにインフレの懸念を引き起こす可能性もあると指摘。