中国人民銀行(中央銀行)の馬徳倫副総裁は9日、北京国際金融フォーラムに出席し、「外貨の大量流入は人民銀による大量の通貨発行を招くが、人民銀は常に公開市場操作を行い、リスクヘッジを通して通貨の過剰な供給を抑制している」と述べた。
馬徳倫副総裁また、「人民銀は通貨供給量の調整目標を設定し、その目標達成に力を入れており、インフレを放任することはない」と述べた。
また、中国人民銀行が9日に発行した1年物中央銀行手形の利率が先週より5ベーシスポイント上昇して2.3437は‰となり、中央銀行手形の利率引き上げの動きが強まった。公開市場操作による資金回収能力を高めるため、中央銀行手形の利率引き上げには利ざやを縮小させる意味があるとアナリストたちが見ている。
しかし、今後さらに高まる流動性回収の圧力に直面し、公開市場操作には多くの困難が残り、準備金政策や特定金融機関向けの中央銀行手形が使用される可能性が非常に高くなっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月10日