中国の人材サービス最大手、中国国際技術智力合作公司(略称、中智公司)がこのほど発表した人材市場に関する報告書によると、中国経済が本格的な立ち直りをみせた今年、上海の外資系企業は金融危機の影響から抜け出し、企業の募集人数と従業員の転職状況はいずれも大きく改善した。データでは、雇用者数が離職者数の2倍を上回っている。また給与についても、上海にある外資系企業の2010年の給与上昇率は8.3%となり、前年の7.4%からある程度の伸びがみられた。中国紙、新民晩報が伝えた。
報告書によると、上海の外資系企業に今年就職した新規学卒者(大学院卒は含まず)の平均初任給は月収3千元(約3万7千円)で、前年と比べやや増加した。うちIT・研究開発・技術関連の職種が3300元(約4万1千円)前後と、ほかの職種よりも少し高くなっている。一方、大学院卒の平均初任給は3750元(約4万7千円)と、前年よりやや減少した。このほか、出身校の知名度と外国語レベルは依然として初任給を左右する重要な要素であることが、今回の調査で分かった。
「人民網日本語版」2010年11月12日