新たなグレードアップの道を探る山東省

新たなグレードアップの道を探る山東省。

タグ: 山東省  経済

発信時間: 2010-11-15 09:38:27 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

仕事で威海に行ったことが何回かあるが、町中でハングルで話し合っている人に何回も出会った。韓国からビジネスで来ている人たちだ。港に近いところのビルに、韓国のインチョン(仁川)港への船便が出ていることも知った。海を隔てて向かい側にある韓国の港へ夜出航して朝着く、というからすぐ近くではないか。私は北東アジアについて関心を持っているし、自称「グルメ族」でもあるので、一度本場のキムチ、焼肉でも味わいに行こうかと思っているが、諸事多忙でまだバカンスを体験するにいたっていない。

最近、10月17日の『朝日新聞』に日本の総合商社が山東省側と提携して、グループで事業展開、という記事が掲載されていたが、これは注目すべき動きだと思う。総合商社傘下の主要企業が山東省側との間で環境関連や鉄鋼、食品、農産物などの分野でウィンウィンをめざす事業の具体化の話を詰めているらしい。同省にある中国の大手鉄鋼メーカーへの機械や設備の納入、現地での農産物の加工、改良の余地が大きい低温物流など広範なインフラ整備が、案として挙げている。

このところ、中国経済は格差の是正、民生の改善などいくつかの問題を抱えながらも、二ケタの成長をなしとげ、日本の一部メディアが懸念として数え上げている課題も真剣になってその解決に取り組んでいるので、日本の企業にとってはこのチャンスをいちはやく捉えて、先行投資をしておくことが賢明であると思う。最近の外国首脳の北京訪問を素人の目で見ていると、もともと非常に見当違いのことをしていた人も、何十社という企業のトップをつれて来て、ちゃんと今後の経済交流のための布石をしており、先見の明があると思う。私は数十年このかた日本を対象とするジャーナリズムの世界に身を置いてきたが、日本は国内の政争やその他で、対中関係を上手に処理していないように見える。日本の国内問題にこれ以上口ばしをはさむことは避けるが、日本の政治家の中には、中国のことわざにある「スイカを見捨てて、ゴマ粒だけを拾うこと」に汲々とっているタイプの人がかなりいるような気がする。もちろん、その人たちも票田とか、選挙のためにパフォーマンスせざるを得ないことは分からないでもない。私は毎日NHKのニュースを欠かさず聞いているが、失礼な言い方になるが、一部政治家の発言を聞いていると、囲碁で言えばせいぜい三段か四段ぐらいのレベルといわざるをえない。本因坊ぐらいの発言している人には、数十年来、1人か2人しか接していない。

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