▽産業の発展
低空域の開放に兆元規模市場の可能性
中国公務航空公司の廖学峰董事長(会長)は「このたびの改革意見の発表は、中国の低空域開放に向けた重要な一歩だ。より多くの実施細則がまもなくうち出されると確信する」と話す。
廖董事長によると、このたびの意見の最大のポイントは、高度4千メートル以下での低空飛行が登録だけで可能になり、承認が不要になるというところにある。これにより国内のGA業務の発展に向けた制度的障壁がうち破られることになる。
現在、中国でGA業務に携わる機体は約1千機を数える。民間航空部門は以前、2012年にはGA業務用航空機の国内需要は1万機から1万2千機に達すると予測した。1機あたりの平均価格を300万元とし、産業の牽引効果を10分の1と見積もると、川上から川下まで1兆元規模の市場が出現することになる。また産業チェーン全体で10年にわたる黄金の発展期を迎えることが予想される。
ある業界関係者の指摘によると、GA業務は投資が相対的に大きく、関連産業への牽引効果も極めて高い。インフラ建設、航空機器製造、人材育成、運営、後続の航空機メンテナンスといった関連産業チェーンがいずれも利益を受ける。