中国本土の消費者による贅沢品(サービス、ホテル、レストラン、アルコール類、高級自動車、船舶、プライベートジェットを除く)の消費額は、2008年の1410億元から2009年の1556億元に150億元近く増加し、伸び率は10%に達した。
世界的に見ると中国市場はリード的な存在となっている。米国市場では消費が経済回復より高い伸びとなっており、かつて贅沢品消費大国だった日本では低迷状態が続いている。
戦略コンサルティング会社のベイン・アンド・カンパニーがこのほど発表した『2010年中国贅沢品市場研究』によると、昨年同様、国外での消費は56%、中国本土での消費は44%となっている。多くの贅沢品ブランドにとって、中国本土市場の潜在的な購買力は懸念材料とはならない。ある贅沢品ブランドの国際事業責任者は、「市場と消費者が絶えず成熟するのに伴い、国内消費の重要さが高まるだろう」と自信満々に話す。