▽パーソナルアドバイザーが急増
パーソナルサービスという金鉱に目をつけ、黄金を目当てに群がる求職者が増えているが、その境遇には大きな格差が見られ、黄金を掘り当てた人もいれば、生活がままならないひともいる。あるパーソナルスタイリストよれば、業界に入って10年になるが、同業者で続いている人はごくわずか、新人がどんどん現れては蹴り落とされているという。業界内で評価が高く、いい顧客を見つけたごく少数のスタイリストが年収100万元を稼いでいるが、大多数はなんとかやりくりするのが精一杯の状況だという。
こうした情況はパーソナルサービス業界では当たり前となっている。表面的には人気が出ていても、裏では秩序が追いついていない。今のところパーソナルサービスに従事する人が仕事を得る唯一の方法はインターネットだが、ある程度の評価を受け、固定の顧客ができるまでは生活にも事欠く厳しい状況が続くという。
現在、この業界にはまとまった基準料金がないのが特徴だ。プライベートドクターだと500元から1万元以上、スタイリストだと年会費1万元から10万元、秘書だと2000元から1万元以上が相場。
資格制度の欠如もまた、パーソナルサービス業の成長を阻害している。心理カウンセラーや栄養士、保育士などいくつかの職業は業界或いは国が認める資格があるが、その他の多くは資格さえない。パーソナルサービスは通常一対一のサービスで、プライベートや道徳的な問題に関わることが多いため、専門性や人間性などの面で高い要求を求める必要があると専門家は呼びかける。
中国はすでに「プチパーソナル時代」に入ったが、パーソナルサービス市場の整備にはまだまだ時間がかかりそうだ。
「人民網日本語版」2010年11月16日