スタンダードチャータード(SC)銀行は15日、経済成長の加速と人民元の上昇により、中国は2020年に米国を超え世界一の経済国になるという報告をまとめた。
スタンダードチャータード銀行世界研究部主管、チーフエコノミストのジェラード・リヨンズ氏は報告の中で、世界は高成長を続ける「スーパーサイクル」にあり、向こう20で大きな変化があるとの見解を示した。「スーパーサイクル」とは歴史的な世界範囲の高成長期を指し、一世代またはそれ以上長く続き、貿易の持続的成長、都市化、技術イノベーションなどの要素にけん引される成長で、新たな大型経済国が生まれることが特徴だ。
報告では、2030年までに中国の経済規模は米国の2倍になり、世界のGDPの24%を占めるとされている。現在、中国が世界のGDPに占める割合はわずか9%だ。また、10年以内にインドは日本を超え、世界3位の経済国になる見通しだという。