▽価格の力
現在、米国やその他の国のサプライヤーがC919の生産に参入しようと力を入れている。ここには米国のGEアビエーションとフランスのスネクマとの合弁会社であるCFMインターナショナルも含まれ、CFMはすでに総額100億ドルのエンジン生産契約を結んでいる。
C919の開発を進める中国商用飛機有限責任公司市場営業販売部の部長は「同クラス機と比較して、C919は多くの優位点を備えている。技術面では、主に新世代のエンジンと新世代の機体材料を用いている。燃料効率の面では、同クラス機より消費量が12%から15%少ない。環境保護の角度からみると、二酸化炭素(CO2)排出量が50%削減される。客室の配置はより合理的で、座り心地もより快適だ」と述べ、将来性への自信を示した。
同公司の公式データによると、C919は2016年に引き渡しされ、航空路線での使用がスタートする見込みだ。同公司市場部によると、販売価格は1機あたり5千万ドル以下になる見込みで、この価格設定には強い「殺傷力」があるという。ボーイング737やエアバスA320の価格は5千万ドルから8千万ドルだからだ。
「人民網日本語版」2010年11月17日