「世界で最も遠い距離。一緒に家を出た私たち、あなたが買うのはiPhone4、私が買うのはリンゴ4袋、、、」これはネット上の言葉遊びだが、収入格差に対するやるせなさをうまく反映したものと言えるだろう。国際金融報が伝えた。
▽中国人の最低年収、6120元(約7万7千円)
世界の多くの国では、最低賃金の基準が法律で定められ、状況に応じて定期的又は不定期に調整されている。これらの国のうち、基準が1つしかない国は60%、職種に応じて異なる基準を定めている国は40%にのぼる。このほか、最低時給を規定している国もあれば、最低日給と時給を同時に規定する国、最低月給と週給を規定する国などもある。モナコ、英国、フランス、オーストラリアなどがその例だ。
しかし、各国政府は最低額の賃金を受け取る人に対して減税・免税措置をとり、さまざまな福利を与えているため、彼らの実際の収入は賃金を大きく上回っている。このため、年収を分析すれば、正確な収入状況が反映されることになる。データによると、世界183の国と地域における最低年収の平均は4万1535元となっている。この中で、ノルウェーは33万9132元、フィンランドは24万元、スウェーデンは22万3200元と、平均を大きく上回っている。
一方、中国の最低年収は6120元で世界平均値のわずか16%、下から26番目の第158位に位置している。中国の後に続く25カ国を見ると、アフリカに14カ国、アジアに8カ国、アメリカ州とヨーロッパにそれぞれ1カ国となっている。