中国人の賃金を世界の中で比較分析

中国人の賃金を世界の中で比較分析。

タグ: 中国 賃金

発信時間: 2010-11-23 17:05:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

▽貧富の差が大きい中国

富裕層の財産がその国の財産全体に占める割合が低ければ低いほど貧富の差は小さくなり、社会の調和がとれる。高所得者層と低所得者層の収入状況、つまり社会全体における財産の動向を調べれば、それぞれが財産全体に占める割合を計算することができる。逆に言えば、貧困層の財産がその国の財産全体に占める割合が高ければ高いほど、貧富の差は小さくなり、社会の調和がとれるということになる。

138カ国(地域)の2005年のデータを見ると、世界の最富裕層20%の収入が総収入に占める割合は平均47%となっている。この割合が低い国は、アゼルバイジャン(30%)、スロバキア(35%)、日本(36%)、デンマーク(36%)、チェコ(36%)となっている。

注目すべきなのは、すべての工業化国家において、この割合が世界平均を下回っていることだ。47%を超える国は大部分がアフリカと南米にある。中国の割合は48%で、世界平均値を1ポイント上回り、第81位となっている。

中国財政部の統計によると、中国の最富裕層10%は都市の総財産の45%を有しており(世界平均値は31.7%)、中国の最貧困層10%は都市の総財産の1.4%を有している(世界平均値は2.5%)。中国は貧富の差が最大の国のひとつだ。最貧困層10%の財産が総財産に占める割合が1.4%を下回るのは、ナミビア、グアテマラ、南アフリカなどの17カ国しかない。

このことをさらに証明するもうひとつのデータがある。一国の収入格差を測る国際的な指標にジニ係数がある。この係数は0から1の間で表され、国連関連機関の規定によると、▽0.2以下 相当平等▽0.2-0.3 比較的平等▽0.3-0.4 少し格差があるが、合理的▽0.4-0.5 格差が比較的大きい▽0.6以上 収入格差は非常に大きい--となっている。統計によると2005年、134カ国の平均ジニ係数は0.40だった。中国は0.42で第83位、工業化国家はすべて中国を下回り、0.25-0.36だったが、米国は例外的に0.41だった。中国の後ろに続く51カ国はほとんどがアフリカ・南米国家だった。

このほか国際的には、1日の潜在的な消費額が1.25ドル未満を極貧ライン、2ドル未満を貧困ラインとしている。2005年、中国では極貧ライン以下で暮らす人口が全人口の20%を占め、貧困ライン以下で暮らす人口が全人口の49%を占めた。

以上のデータから、世界的に見ると、中国が貧困国家に属するということは明らかだ。

「人民網日本語版」2010年11月23日


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