注目を集めていた中国電信(チャイナ・テレコム)、中国移動(チャイナ・モバイル)、中国聯通(チャイナ・ユニコム)のユーザー間における携帯電話の番号持ち運び制度(番号ポータビリティ)は、工業情報化部の要求に従い、22日0時より天津・海南の2地点で試行が始まった。工業情報化部電信管理局の劉傑副局長は22日、新華社の取材に答え、「番号持ち運び制度は、携帯電話の番号を変えなくてもキャリアを自由に変更できるという制度だ。工業情報化部は今後、各通信キャリアのサービス状況に着目し、試行の進み具合を見ながら、全国的に同業務を打ち出していく」と述べた。新華網が伝えた。
劉副局長によると、今回の試行期間は6カ月。番号持ち運び制度の範囲は、同じローカルネットワーク内の携帯電話番号だ。つまり、天津(海南)のモバイルネットワークユーザーは、同じ天津(海南)にある他キャリアにのみ移行することができる。ユーザーは移行先のキャリアで▽通話サービス▽同じキャリア同士のショートメッセージサービス▽同じキャリア同士のマルチメディアメッセージサービス▽移行先のキャリアによるその他の付加価値サービス―などを受けることができる。試行期間が終了後も、天津と海南では引き続き同制度が実施され、ユーザーは引き続きこれらのサービスを受けることができる。
工業情報化部は現在、天津と海南で異なる番号持ち運び制度を実施している。天津ではそれぞれのキャリア間で相互移行が可能だ。つまり、天津電信、天津移動、天津聯通のユーザーは、天津にあるその他のキャリアに自由に移行できる。一方海南では、海南移動のユーザーは海南電信又は海南聯通に移行できるが、海南電信と海南聯通の間は互いに移行することができない。またTD技術の発展を考慮し、試行期間中、天津移動と海南移動のユーザーのうち「157」、「188」で始まる番号(TD専用番号)の携帯ユーザーは、一時的に番号持ち運び制度が適応されない。
劉傑副局長は、「番号持ち運び制度はすでに3万項目以上にのぼるテストに合格し、ネットワークも大量の業務に対応できるようになった。中国電信、中国移動、中国聯通も、すでに関連の準備業務が完了し、システムと設備の運行、業務処理に向けた準備、緊急措置などの面でメカニズムが完備されたと表明している」と述べる。
「人民網日本語版」2010年11月23日