大手ショッピングサイト・淘宝網は22日、乳幼児とその母親を対象としたプラットフォームをうち出したことを正式に発表した。あるデータによると、このプラットフォームは国内のママとベビーを対象としたネットショッピング市場で、すでに90%を超えるシェアをもつという。これについてあるアナリストは、淘宝網の今回の発表は、伝統的な乳幼児・母親市場に挑戦し、まもなく訪れる第5次ベビーラッシュで主導権を握りたいとの意欲の現れだという。「国際金融報」が伝えた。
同プラットフォームで取り扱われる商品は2500万点を超え、ロイヤリティ会員は300万人を超える。1分間に粉ミルク500缶、オムツ280パックが売れ、取引額は国内の乳幼児・母親市場で90%以上を占め、他のネットショッピングプラットフォームを大きく引き離している。
ある業界関係者の分析によると、淘宝網が今回プラットフォームの存在を正式に発表したことは、ネットショッピング市場だけを意識してのことではなく、伝統的な乳幼児・母親市場への食い込みをはかるのがねらいだ。5年後に中国は第5次ベビーラッシュを迎え、市場規模は1兆元に達する見込みだ。市場での消費の主力は1980年代生まれ、90年代生まれの層で、この層の消費習慣にはこれまでと違う大きな変化がみられる。淘宝網が今、乳幼児・母親市場に力を入れることで、将来、業界全体がひっくり返る可能性がある。
「人民網日本語版」2010年11月23日