◇中間流通マージン、結局は消費者に跳ね返り
輸入製品は流通段階に入ると、付加価値部分には17%の付加価値税が課される。また、国内の中間流通マージンが高いことは周知の事実だ。国内の小売業者はサプライヤーから家賃や棚代、販促費など様々な名目で手数料を徴収している。そしてこれらの代金は結局商品に上乗せされ消費者が支払うことになる。
ここで付け足しておかなければならないのは、一部の中国人の輸入品崇拝も輸入品の価格を引き上げるにの一役買い、輸入品のまがいものまで出てきているということだ。海外メーカーは値段を割り増しすることで、中国でそのブランド価値を高め、消費者の人気を勝ち取ろうとしていると専門家は指摘する。LEVISのジーンズやハーゲンダッツのアイスクリームは国内では高級デパートや専門店にしかなく値段もかなり高いが、海外では大衆ブランドとして知られる。
「Made in China」製品の国内価格が国外より高いさらに重要な原因として、国際的なブランドが価格の発言権と決定権を握っているのに対し、国内ブランドはいまだにそれに対抗する力をもっていないことがあげられる
内需拡大は中国の長期戦略だが、合理的な価格で高品質の商品をいかに多くの消費者に提供し、国内でも同じようにショッピングを楽しんでもらえるか、国内市場が正視すべき問題がここにある。
「人民網日本語版」2010年12月1日