電気通信、ラジオ・テレビ放送、インターネットの3つのネットワークを統合する「三網融合」の試験実施が先月30日から、上海で本格的に始まった。上海市の艾宝俊副市長は同日、上海交通大学の張文軍校長ら12人を専門家として招聘(しょうへい)した。
三網融合の施行により、以下の4つの変化が起こるという。
(1)三網融合の関連業務が競争から競合へとシフトする。ラジオ・テレビ会社と電気通信会社が提携し、有線ブロードバンド・ネットワークへの接続、携帯電話、無線インターネット(WLAN)、インタラクティブ・テレビなどを組み合わせたセットプランを打ち出す。電気通信会社とコンテンツプロバイダー(CP)が提携し、映画・ドラマ、エンターテイメント、アニメ、財政・経済などの動画コンテンツを配信する。
(2)契約プランの種類が豊富になる。運営会社はブロードバンド接続、固定電話、携帯電話、IPTVなどを組み合わせたセットプランを相次いで打ち出す。
(3)視聴者と通信端末との関係がインタラクティブ(双方向)なものに変化する。電気通信会社はテレビスクリーン、コンピュータースクリーン、携帯電話スクリーン、ホームゲートウェイなど複数のスクリーンを用いた双方向サービスを打ち出す予定。関連の運営会社は動画リクエストやエンターテイメント、教育、財テクなどで双方向サービスのバラエティー化を図る。
(4)日常生活は情報化から知能化に向かう。関連の運営企業はホームセキュリティや家庭情報システム、テレビによる支払いなどのサービスをスマートホームに応用していく計画。
「人民網日本語版」2010年12月1日