丹精込めて作られた四川の漬物(四川キムチ)が国外に輸出されることになった。四川出入国検験検疫局は1日、四川省の企業が生産した四川キムチ計46.62トンがすべて日本当局の検査を通過し、初めて日本に輸出されたことを明らかにした。同局食品検査部門の係官は、日本は食品の安全性に対する要求が高いことで知られることから、対日輸出によって「四川キムチ」の名声が高まり、生産規模の拡大につながると期待を示す。成都の日刊紙「華西都市報」が伝えた。
近年、日本と韓国の漬物が中国市場にあふれ、韓国の「キムチ専用冷蔵庫」まで売られている。世界の漬物競争に負けじと、四川キムチも海外進出に乗り出した。
四川キムチは味がよく、栄養が豊富で保存が利くため、ここ数年、四川から輸出される漬物量は増加を続けている。品質も確保され、これまでに海外でクレームが発生したことがない。しかし、輸出先は欧州や米国、オーストラリア、香港などの中華街に限られ、日本にはまだ輸出されていなかった。
日本に進出する四川キムチは本場中国風味のキムチで、四川ならではの辛味が効いている。真空包装よる殺菌が施されているため、防腐剤は使用されておらず、長距離輸送に適し、保存期間が長い。
「人民網日本語版」2010年12月2日