中国が間もなく発表するレアアース(希土類)輸出割当枠は、日本などいくつかの国を慌てさせることは間違いない。中国のレアアース輸出割当枠縮小の目的は、無秩序なレアアース資源の開発と歪んだレアアース産業を理性的な状態に引き戻すことだと専門化は分析する。
2カ月間にわたって滞ってきたレアアースの対日輸出は、このところ回復の動きが見られ、日本の大畠章宏経済産業相は11月30日、日本向けのレアアースの輸出がさらに4件(合計66トン)確認され、11月23日以降の中国からのレアアース輸出はあわせて10件だったと明らかにした。しかしこれは大きすぎる日本の「胃袋」を満たすことはできない。
日本のメディアは、たとえ中国がレアアース輸出を再開しても、世界的な範囲のレアアース供給不足の状況改善は難しく、来年の日本のレアアースの不足分は7000トンから8000トンに達する見込みだと報道している。
世界最大のレアアース輸入国である日本と欧米諸国は、引き続きレアアースの輸出拡大を狙って中国に圧力をかける構えだ。それと同時に日本はレアアース不足解消への対応を迫られている。日本政府と米国政府は最近、米国のレアアース鉱山を日米企業が共同で開発するという合意に達した。そして日本政府は代替材料の開発に積極的な態度を示し、一部の日本企業はレアアース川下企業の移転も加速している。