上海金取引所の沈祥栄理事長は2日、今年1~10月期の中国の金輸入量が209.73トンに達し、前年同期比で480%急増したことを明らかにした。『第一財経日報』ネット版が伝えた。
これは沈祥栄理事長が上海で開かれた「第5回中国金・貴金属ハイレベル会議」で述べたもの。金投資面の需要が堅調に推移していることは、金輸入量が急増した原因であると沈祥栄理事長が話す。中国では、国内経済の先行き不透明感やインフレ懸念によるリスクヘッジ思考で、金取引が盛んになっているという。
中国人民銀行(中央銀行)が公表したデータによると、2009年の中国の金消費量が454トンで、年間金消費量でインドを超え世界一となった。
また、中国黄金協会の統計データでは、2009年の中国の金生産量が313.98トンで、3年連続で世界一を維持した。ちなみに、中国が2007年に南アフリカを抜き世界最大の金生産国となった。
上海金取引所の取引総額と取引量はいずれも急速な伸びを示している。1~10月期の同取引所の金取引量は5014.5トンで前年同期比で43.03%増、取引総額は1兆3080億500万元で同79.32%増だった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年12月3日