中国は消費市場の次なる「お得意さま」に

中国は消費市場の次なる「お得意さま」に。

タグ: 中国 消費 市場

発信時間: 2010-12-10 18:20:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

「ニューヨークタイムズマガジン」のカバー写真。

 中国の家庭で収入の20%を子どもの教育費や医療費に充てるために貯蓄する必要がなくなれば、より快適で現代的な生活を送れるようになり、よりよい住まい、衣服、交通、通信が可能になる。そうなれば中国は世界の消費市場の次なる「お得意さま」になる。米国にとって「消費型社会」という言葉にはマイナスの意味があり、とりわけ過去10年間の債務超過の時期にはそうだった。だが中国は米国とまったく異なり、消費型社会とは大勢の中国人の生活を改善するものという意味合いがある。「国際金融報」が伝えた。

 世界の他の国々にとってみれば、中国の消費者は未来の経済成長における最も大きな希望の一つだ。大勢の米国人が中国向けに製品をデザインし、製造し、販売し、サービスを提供する過程で利益を得ている。これは民主党、共和党、経済学者、ビジネスコンサルタント、企業のトップ、業界団体のリーダーたちが、大量の時間と精力とを投じて、中国の消費を増やそうと働きかけている原因でもある。

 中国の勃興は避けられないことだ。中国経済はすでに日本を抜き、中国は世界2位の経済体となり、多くの経済学者は2025年あるいは2030年に米国を抜くのではないかと予測する。だが中国で消費型社会を建設するのは容易なことではなく、中国経済が一夜のうちに大変身すると信じる人はいない。だが、こうした変化には多くの時間が必要であり、変化の過程には多くの困難が横たわっているとはいえ、世界経済が健全であるためには中国に頼らなくてはならないことは確かだ。

 中国が新型経済の建設に向けて努力している今日、米国にも同じように変化が生じている。世界最大の経済体であり、最新の挑戦者である米国は、自身の位置づけをし直す必要がある。米国は借金による消費スタイルを抜け出し、教育、インフラ建設、エネルギー、科学研究に投資しなくてはならない。中国は投資をもっと少なくし、消費をもっと多くして、急速な成長ペースを維持しなくてはならない。こうした過程の中で、グローバル経済の成長を喚起することにもなる。この2つの国の巨大な変化は、一種のより安定した経済成長モデルの創出にプラスになるとみられる。中米は今後数十年にわたって引き続き競争を繰り広げるとみられるが、輸出で繁栄する中国と消費で繁栄する米国とが、相互に依存しあうことは確実だ。最良の結果は、双方がそれぞれの経済を徐々に再構築し、互恵・相互利益の関係を築くことだ。

 「人民網日本語版」2010年12月10日

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