英国のロイター社によると、英国の大手製薬会社アストラゼネカはこのほど英国、米国、スウェーデン、日本、インド、中国の6カ国で6千人を対象とした調査を行った。それによると、回答者の多くが、2020年には中国が米国に代わって世界で最も重要なイノベーション国家になるとの見方を示したという。「法制晩報」が伝えた。
現在、米国は世界トップのイノベーション国家と称され、回答者の30%がこうした見方を示した。2位は日本、3位は中国だった。だが10年後の2020年のイノベーション国家ランキング予測では順位が変わり、約30%が世界のイノベーショントップの座に着くのは中国だと回答した。2位はインドで、米国が引き続きイノベーション大国だと答えた人はわずか14%にとどまり、日本と回答した人の割合は最も小さかった。
同社のデビッド・ブレナン最高経営責任者(CEO)によると、中国のイノベーションに期待する人の数が最も多くなったことの原因は、米国や日本の科学技術力が弱まったからではなく、中国が科学技術イノベーション力を徐々に強化していることにあるという。
ある調査データによると、現在、中国の科学者の論文出版件数は米国に次ぐ世界2位だ。また2008年のアジア地域の研究開発投資は3870億ドルに上り、米国や欧州を上回った。
「人民網日本語版」2010年12月8日