米国、印刷ミスで新札1千億ドルを封印

米国、印刷ミスで新札1千億ドルを封印。

タグ: 米国 ドル 新札

発信時間: 2010-12-08 17:22:57 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 米国で近く発行される新しい紙幣に深刻な印刷ミスが見つかり、米国政府は印刷を停止、既に刷られた100ドル紙幣10億枚以上が封印された。これら紙幣の総額は現在世界で流通している米ドル総数の10分の1にあたる。英国「デイリー・テレグラフ」が6日に伝えた。

 米国は元々2011年2月に新たな紙幣を発行する計画で、3Dの偽造防止マークや変色するベル型の図案など多くのハイテクな偽造防止技術を採用していた。しかし、こうしたハイテク技術が印刷を非常に複雑なものにしている。米国メディアの報道によると、既に新しい100ドル紙幣11億枚が既に印刷されているが、印刷過程で紙に皺がより、紙幣上に不連続の空白部分が生じたため、これらの紙幣は使えないという。また別の報道では、新札の30%にこうした欠陥があるという。

 問題のある紙幣を分けることができないため、米国政府は全ての新札を封印するせざるを得なくなっている。つまり、使用できる新ドル札をより分ける機械が開発されるまで、総額1100億ドルに達する新ドル札がテキサス州フォートワースとワシントンの倉庫に眠っていることになる。現在、世界の米ドル供給量は約9300億ドルだ。

 現金流通の危機を回避するために、米国政府は既に従来の100ドル紙幣の印刷を開始している。祭日のショッピング熱の高まりにともない、米国政府は貨幣の供給量を全力で保っている。米連邦準備制度理事会が10月1日に発表した声明で、個別の問題が新ドル札の発行を遅らせる可能性があると述べている。しかし現在になって、印刷された新ドル札紙幣に存在する大規模な問題と損失が初めて暴露された。関係者は公開の叱責を回避するよう努力しているが、批判の声はあがっており、誰かが責任をとる必要があると見られる。

 資料写真:新しい紙幣(下)と従来の100ドル札。

 「人民網日本語版」2010年12月8日

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