「寒波」の到来に伴い、上海の「宅男宅女(家の中ばかりで過ごし、外出しない人々)」族は冬季の「オタク三昧」状態に入った。仕事を終えて家に帰ると、すぐに 「宅配」ライフが待っている。食事のみならず、洗車や美容院サービスも、一本の電話で「お届け可能」なご時世となった。このような冬季の「オタク経済」 が、上海の新型宅配ブームに火を付けた。中国新聞社のウェブサイト「中新網」が伝えた。
▽便利で時間も節約できる「宅配洗車」
小型三輪車、水タンク、水道ホース、高圧スプレーガンなど各器材と洗剤、タオルなどの洗車用品を携えた「移動洗車場」が、多くの若いドライバーの間で人気上昇中だ。
普段は仕事が忙しく、洗車する時間も取れないとぼやいていた会社員の許さんは数日前、「移動洗車」サービスに初めてトライした。電話をかけた数分後、洗車スタッフが清潔な洗車用品を積んだ三輪車で姿を見せた。そして約15分後には、許さんの愛車はピカピカになった。
洗車を担当した范さんによると、このような「宅配洗車」は、小型自動車向けの移動美容室のようなものだという。商売は最近、かなり繁盛しており、カーオーナーは電話一本かけるだけで、宅配サービスを受けることができる。
許さんは、この洗車サービスに大満足で、「このサービスで時間とエネルギーをかなり節約できたし、価格も洗車場に持ち込むより安く、ガソリン代も浮く」と喜んでいる。
「人民網日本語版」2010年12月15日