福建省廈門(アモイ)市と日本の横浜市を2つの陸上輸送ルートと1つの海上輸送ルートで結ぶ「遠洋橋」ルートが今月開通した。廈門(アモイ)は中国側のモデル拠点であり、貨物はここから輸出され、海上輸送ルートを通じて日本に運ばれる。これにより切れ目のないスムースな連携輸送が実現した。中新社が伝えた。
中国国内での業務を担当する廈門万通物流有限公司の周高楽総経理によると、廈門でスタートしたこの中日間の海上・鉄道連携輸送モデル事業は、中国遠洋コンテナ運輸公司と日本の鉄道輸送のトップ・JRが協力して始めたもの。廈門から横浜までの海上輸送を中国遠洋が担当し、JRは横浜港から顧客の所在地までの鉄道輸送を担当する。従来の「海上輸送ルート+一般道路」という輸送モデルに比べて、海上・鉄道の連携輸送は中継がスムース、高効率、低コスト、低汚染といった長所があり、現在のグローバル経済における低炭素化という新たな潮流に合致するものだ。
双方の協力は輸送ネットワークの連携だけにとどまらず、中国での日本の鉄道専用コンテナの使用や日本の港湾の「コンテナ滞留ゼロ港」への継続輸送といった、より深いレベルのサービスも含まれる。
周総経理の指摘によると、中日双方がモデル都市を廈門に選んだのは、廈門が中国の対日輸出の重鎮的存在であり、特に国内最大の石材輸出都市であることに着目してのことだ。石材貿易の大口商品である墓石についていえば、日本の墓石の9割は中国からの輸入に頼っており、うち85%が廈門から輸出されているという。
「人民網日本語版」2010年12月15日