工業情報化部のウェブサイトによると、AVS標準に基づく中国の3Dテレビ技術実験システムは重大な進展を遂げ、3Dテレビ番組の制作・放送システムの統合に初めて成功した。3D番組の撮影からビデオ出力までのプロセスが初めて検証された。「京華時報」が伝えた。
同システムは中国が独自の知的財産権を持つオーディオ・ビデオ・コーディング標準AVSを採用。3D撮影・編集・放送設備、コンテンツ制作、ディスプレイ端末設備などを含む基盤技術をカバーし、AVS3Dテレビ番組制作システムとAVS3Dテレビ放送システムが初めて統合された。これは中国の3Dテレビ技術および産業チェーンの整備、独自のオーディオ・ビデオ標準の応用推進にプラスの役割を果たす。
中国立体視像3D産業連盟の唐斌秘書長は「3Dコンテンツ輸出産業のブレークスルーと同時に、東芝、創維、TCL、サムスンなどのテレビメーカーが次々に3Dテレビの製品割合を高めており、来年はさらに多くの3Dテレビが市場に流通する。コンテンツとハードが同時に普及することで、来年は再び3Dブームが起きるだろう」と述べた。また「撮影、出力の検証を経て、わが国は整った3D番組放送システムを備えるにいたった。3Dは一般市民の家にまた一歩近づいた。今後は3D信号の安定性や関連製品のコストの問題を解決しなければならない。来年には40%前後のテレビメーカーが3D機能を標準構成とするだろう」と指摘した。
「人民網日本語版」2010年12月22日