事件その3:トヨタが中国の消費者に陳謝
▽ポイント「リコール」
3月1日、トヨタ自動車の豊田章夫代表取締役社長はリコール問題をめぐって米国議会の公聴会に出席した後、中国を2番目の陳謝先とした。トヨタは一連の品質問題について記者会見を開き、中国の消費者に説明するとともに、陳謝した。
▽影響力
トヨタは最終的に「名誉回復」したが、リコールによって非常に大きな打撃を受けた。また世界の自動車産業に対し品質問題について警鐘を鳴らすことになった。
事件その4:吉利がボルボを正式に合併
▽ポイント「18億ドル」
吉利汽車による米フォード・モーター傘下の高級車ブランド「ボルボ」の買収で、8月2日にブランド分割式が英国ロンドンで行われ、吉利はボルボを総額18億ドルで買収した。これにより、中国民間企業による過去最大規模の海外合併買収(M&A)案件は法的プロセスを完了し、買収成功後の吉利集団は国内トップの多国籍自動車メーカーとなった。
▽影響力
吉利は中国自動車メーカーの海外M&Aで新たな道を切り開き、これにより中国は国際競争力を備えた世界的な有名自動車ブランドを擁して、国際ハイエンド自動車市場に一気に参入すると同時に、一定のシェアを占めるようになった。
事件その5:騰中重工によるハマーブランドの買収は失敗
▽ポイント「ハマー」
2月25日、米国のAMゼネラル社やゼネラルモーターズ(GM)が生産するスポーツ用多目的車ブランド「ハマー」、騰中重工、GMが相次いで、騰中重工によるハマーブランドの買収が失敗し、GMはハマー車の生産を停止することを明らかにした。これに先だって、商務部の王超部長助理は商務部が騰中重工によるハマーの買収を承認しなかったことを明らかにしていた。
▽影響力
グローバル自動車市場は新エネルギー自動車を徐々に受け入れるとともに、エネルギー消費量の大きい自動車を捨て去るというプロセスをたどっており、騰中重工のハマー買収は一種の幕間狂言のようだった。だがその勇気は称賛に値する。