米調査会社オートデータ(AUTODATA)が4日に発表したデータによると、2010年における米国の新車販売台数は、米国の経済回復を背景に、前年比11.1%増の1158万8783台となった。一方、中国自動車工業協会の発表したデータによると、2010年1月-11月における中国の自動車累計販売台数は1640万台に達し、中国は2年連続で米国を抜き、世界一の自動車販売市場となることが確定した。中国経済網が伝えた。
中国は2009年、初めて米国を抜いて世界一の自動車生産・販売国となった。データによると、昨年1-11月、全国の乗用車累計販売台数は1185万台で前年同期比31%増だった。うち、MPVとSUVの販売台数の伸び幅はそれぞれ80%を上回った。
中国の2010年における新車販売台数は1800万台を上回ると見られており、米中両国の差は2009年の約300万台から、600万台以上へと大幅に拡大した。今後、中国の自動車市場の規模は引き続き急速に拡大する一方で、米国市場の地位はますます下がると見られている。
国内の各乗用車企業のうち、販売が最も好調だったのは上海通用(GM)で、昨年1-11月期の販売台数が94.9万台に達し、年間販売台数が100万台を突破する国内初の乗用車企業となる見込みだ。以下、上海大衆(VW)が販売台数90万8千台で2位、一汽大衆(VW)が80万9千台で3位につけた。
中国の車販売台数が大幅に上昇するに伴い、中国市場は多国籍自動車メーカーの「主戦場」となりつつある。フォード中国の発表したデータによると、フォード社は昨年1-11月の販売台数が前年同期比39%増の52万5100台にのぼった。また、GM社の中国での販売台数は昨年1-11月、217万2400台にのぼり、米国本土の販売台数を上回った。これにより、中国はGMにとって世界一の市場となった。
「人民網日本語版」2011年1月7日