商務部の高虎城副部長は6日(現地時間)にドイツの首都ベルリンで開催された中国・ドイツ商工業界の晩餐会に出席した際、国務院の李克強副総理のドイツ訪問に同行した中国の企業経営者がドイツ側と62億5千万ドルに及ぶ調達契約に調印する予定で、完了すればこのたびの訪問中に調印される両国間の経済貿易契約は総額65億ドルに達することになると述べた。「中国日報」が伝えた。
李副総理のこのたびのスペイン、ドイツ、英国3カ国の公式訪問は、相手国側に適切な経済貿易協力の機会をもたらすとともに、欧州主要国が経済低迷と主権債務危機の苦境から脱するのを一層支援するものとなる。同行してドイツを訪問中の中国企業経営者は100人を超える。
高副部長は契約の具体的な内容を明らかにしなかったが、中国企業は新エネルギー、クリーン技術、化学工業、電気機械、通信などのハイテク分野でドイツから調達を行い、ドイツと協力したいと非常に強く願っていると述べた。
ドイツは中国の欧州における最も重要な貿易パートナーの一つであり、両国間貿易額は中国・欧州間貿易額全体の3分の1に達する。だがドイツの対外投資全体に占める対中投資の割合は2%に過ぎず、中国の対独直接投資額もわずか10数億ドルに過ぎないため、両国の経済貿易投資協力には巨大な発展の可能性があると考えられる。
高副部長によれば、最終的な統計データがまだ発表されていないが、中国経済の成長の90%は内需の牽引によるものと基本的に推計できるという。あるデータによれば、ドイツの昨年の国内総生産(GDP)成長率は3.7%で、先進経済体の中で成長ペースが最も速く、経済成長の4分の3は輸出の牽引によるものだった。
李副総理はドイツ製品が強い市場競争力を備えていることを高く評価し、中国の市場とドイツの技術を結びつければ、より大きな協力の可能性を生み出すことができるとの見方を示した。
「人民網日本語版」2011年1月7日