主要貿易相手との貿易状況を見ると、2010年の中国と欧州連合(EU)の間の貿易額は4797億1000万ドルで前年比31.8%増、中米間貿易額は3853億4000万ドルで同29.2%増、中日間貿易額は2977億7000万ドルで同30.2%増だった。中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)、インド、オーストラリア、ブラジル、ロシアなどの新興市場の間の貿易額も急増している。
国務院発展研究センター・対外経済研究部の趙晋平副部長は、「2010年の貿易データから、中国の貿易は『回復的な増加』から『実質的な増加』の段階に入り、中国が貿易の新たな成長サイクルに突入したことがわかる。また一般貿易の輸出入額は急増し、全体の半分を占めており、中国の貿易のモデルチェンジ・グレードアップの効果が現れたといえる」と話した。
多くのアナリストは、欧米経済が好転していることから、2011年の中国の貿易は楽観視できるとし、構造調整の基本方針のもとで今年の輸入の伸びは加速する可能性が高く、それにより貿易黒字は引き続き減少するとの見方を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月11日