中国インターネット情報センター(CNNIC)は19日、中国のインターネット発展状況に関する報告書を発表した。2010年12月現在、中国で携帯電話からインターネットを利用している携帯ネットユーザーは09年比6930万人増の3億300万人に達した。ネットユーザー全体に占める携帯ネットユーザーの割合はさらに増加しているという。中国の通信社、中国新聞社(電子版)が伝えた。
報告書によると、携帯ネットユーザーのうち、ネットを1日1回以上利用している人の割合は65.7%で、うち1日数回利用している人は32.5%。また携帯ネットユーザーのアプリケーション使用率も徐々に高まっており、2010年12月現在、即時通信の使用率が67.7%で最高、その後に携帯ニュース(59.9%)が続いた。
このほか、携帯ネットユーザーは高年齢化の傾向にある。年齢層別の割合で、伸びが最も大きかったのは30-39歳で3.7ポイント増、最低は10-19歳で5.3ポイント減だった。
2009年に第3世代移動通信システム(3G)やモバイル・インターネットという概念が普及したことで、携帯ユーザーの多くが携帯ネットユーザーに移行している。しかし残りの多くは、携帯ネットユーザーへの移行が近いうちには難しい層だ。さらに2010年は携帯の新規ユーザー数の伸びにも陰りが見られ、携帯ネットユーザー数の落ち込みにつながった。
スマートフォン(多機能携帯電話)の普及に伴い、アプリケーションの利用も浸透している。同時にモバイル・インターネットとデスクトップ・インターネットの一体化が進む中、両方を兼ねるネットユーザーの割合がますます高まっており、携帯電話、コンピューターの両方にまたがるマルチなインターネットサービスが主流になりつつある。
「人民網日本語版」2011年1月19日