これまでに南車とGEは内燃機関分野で協力しており、300台を越える機関車はすでに運営に投入されている。昨年12月、中国南車はGEと合弁会社を設立すると発表。双方が5000万ドルを出資し、それぞれ50%の株式保有で、アメリカにおいて高速鉄道建設プロジェクトを共同で進めている。
南車は今後、海外市場を開拓し、カルフォルニア州、フロリダ州、東部などの鉄道プロジェクトや砂漠を走る高速列車など、アメリカの高速鉄道プロジェクトへの入札を考えていることを明らかにしている。
関係者は次のように述べた。「今回の受注調印は、中国が高速鉄道のコア技術譲渡で合意したものの、詰めの協議においてはなおいくつかの争点がある。例えば、どの程度譲渡するのか、何が知的財産権に関わる製品なのかなどである。このほか、歴史的にみると、中米の貿易交渉はいずれも中国がアメリカからハイテク製品とその技術を導入するためであったが、今回は中国主導でアメリカに高速鉄道の技術と製品を譲渡する。これは中国の高速鉄道産業界における地位が高まっていることを意味している」