「我々にこんなに良くしてくれる国は中国以外にどこがあるだろうか。彼らはお金を貸してくれるし、彼らの安い製品のおかげで、中産階級の労働者でも少しは贅沢な思いができる。」ウォール街にあるコーヒーショップで、一人の男性が私にそう話してくれた。彼は私が中国人であるとわかると、このように話し、コーヒーをおごってくれた。
その日は中国の胡錦濤主席がアメリカを訪問した話題が新聞のトップに載った日だった。ニューヨークのタイムズ・スクエアの大画面では、中国をPRするイメージVTRが1時間に15回、1日に300回も繰り返し流れている。中国はあの「紅いコーリャン」が世界に与えたイメージを完全に払拭できたと言えるだろう。中国は世界経済のトップを率いるパワーであると考えるアメリカ人がどんどん増えているようだ。以前、アメリカで行われた調査によると、34%のアメリカ人が中国を重視しており、関心を抱いていると答えた。一方、答えはフランス人であるのはたったの6%で、ドイツとイタリアは11%、イギリスは17%だった。