このような流れに対し、コロンビア大学社会学のチャールズ・アームストロング教授は「アメリカ人は漢字や伝統絵画から子どもの教育方法に至るまで、中国人の全てを珍しく感じている。しかし、アメリカ人が最も目を丸くしているのは、中国の富豪たちの大胆不敵な行動である。」
チャールズ教授は「今日の世界を眺めると、数十年前とはあまりにも違った姿になっている。中国人が日増しに力をつけている事に複雑な思いを抱いているアメリカ人も多い。しかし、それは決して、ただ単にお金の問題だけではないようだ」と指摘した。
中国の富豪たちはアメリカでは確かに、意気盛んで少しも物怖じしない。彼らはアメリカに居るほんの一瞬で、たやすくニューヨークのロングアイランドに高級別荘を買ってしまう。ウォール街の狭い道路やワシントンの小さなビル郡を見て、彼らは驚き、中国の大都市のほうが上を行っていると感じる。しかし、彼らはアメリカ合衆国が一日にして成ったのではないということを忘れてしまっている。中国の大富豪たちは30年前まではまだ、ラッシュのバスの中で押しつぶされていた。砂埃の舞う街で朝早くから夜遅くまで働いていたのだ。彼らはまだお金持ちになったばかりなのである。しかし、アメリカ人たちはもう何代にも渡って巨万の富を築いているのだ。
(俞靓)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年1月24日