▽ブランドへの影響は大きい
経営コンサルティング会社「正略鈞策」の付志勇氏は依然として続くトヨタのリコールについて「日本で生産されるトヨタ車は皆リコールされている。これは日本での生産設備に問題があるということなのかもしれない。しかし、もっと重要なのは、立て続けのリコールがブランドイメージと活力への回復にもたらすマイナス影響だ」と述べる。
これに対し、多くの専門家が「トヨタが心から謝罪し、今後の生産品質に注意しさえすれば、トヨタにはしっかりとした『基礎』があるため、近いうちに元の自信を取り戻すことができるだろう」との見方を示している。
昨年、トヨタの世界販売台数が841万8千台だったことからも、このことが実証できる。リコール事件後もトヨタは販売台数世界1位の座を失わなかったばかりか、米国での販売台数も1位を維持し続けた。しかし、2位のGMとの差は2万台前後にまで縮まっており、トヨタのアドバンテージは少しずつ縮まってきている。
また、トヨタは現在生産のペースを落としている。データによると昨年12月、トヨタの生産台数は4カ月連続の減少となり、グローバル生産台数は前年同月比6.5%減の59万4882台だった。
「人民網日本語版」2011年1月28日